2021年度12月号 主題「喜びいっぱい」

今日ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになりました。 この方こそ、主キリストです。

ルカ2:11

 今年もクリスマスが近づいてきました。教会と幼稚園でもクリスマスツリーやイルミネーションが飾られている中、子どもたちも心を弾ませていることでしょう。クリスマスの本当の意味に思いを寄せたいと思います。
 世界で最初のクリスマスの日、御使いは羊の群れの番をしていた羊飼いたちに大きな喜びの知らせを伝えました。どんな知らせだったのでしょう?それは今月の聖句にあるように、救い主のご降誕についてでした。この知らせを受けた羊飼いたちは、すぐに救い主に出会いに出かけました。そして、人口調査によって多くの人々で賑わっていたベツレヘムの町で、彼らは諦めずに救い主を捜し続けました。やっと救い主を捜しあてると、大きな喜びの知らせが、彼らの心の中で大きな喜びとなったのでした(20)。その後、羊飼いたちは「喜びに溢れて」神様を讃美しながら野原へと帰っていきました。
 なぜ神様は、当時、社会的に見下げられていた羊飼いに、世界で最初に救い主のご降誕を伝えたのでしょう?この救い主が社会的な身分に関わらず、人々を罪から救う方だったからです(マタイ1:21)。
 幼稚園もアドベント(待降節)に入りました。クリスマスの時期はパーティーやイベントなどで忙しくなります。しかし、イエス様のご降誕が私たちのためであったことを覚えましょう。そして、この大きな知らせが、私たちの心の中でも大きな喜びとされるなら幸いです。この時期、幼稚園ではイエス様のご降誕を讃美する子どもたちの歌声が響き渡ります。イエス様のご降誕を「喜びに溢れて」ご一緒にお祝いしましょう。

川井信雄


 今年は週回りの関係で早いクリスマス会ですから、幼稚園ではもう既にクリスマスの雰囲気に包まれています。神様のひとりごイエス様のお誕生を喜び、私達のためにこの世に来て下さっためぐみを覚えながらアドベントの時を過ごします。
 その中で、子ども達はクリスマスの意味を知り、またクリスマス会への色々な準備の中で、自分の成長を感じたり、大きな人に憧れたりするよい機会にもなります。プレールームの降誕劇コーナーでは年長さんばかりではなく、ちゅうりっぷ組さんも来て、ゆり組の様子を見ながら色々な役を楽しんでいます。先週にはゆり組から「降誕劇にひつじ役をやってください」と手紙が届きました。すると翌日、一度も一人でゆり組の部屋に来たことがない○君が現れ、ゆり組さんが何か制作している机に寄りかかりながら「やるよ、ひつじ・・・」とつぶやいてくれました。年長さんは2~3年の積み重ねの中でクリスマスの大切や華やぎを知っていますが年少さんは初めて。それでも、いつも感じることのない様子に「これは特別」「ぼくも参加する!」という思いが動かされたからでしょう。この(大切そうだな)(特別な日が来るぞ)という感覚、仲良しになった先生や友達、お兄さんお姉さんが大切にしているものを自分も大切にしようという思いにここまでの子ども達の成長を感じますね。
 めぐみのクリスマス会は発表会とは違います。クリスマスの意味を知り、準備の間にどれだけ心を動かしたかが何より大切です。どうぞ、会当日は子ども達の姿から、それまでの日々と思いを感じていただけたらと願っています。

大谷真理子