2021年度7月号 主題「こころゆくまで」

勇気を出しなさい。

ヨハネ16:33

 今月の聖句は、イエス様が十字架に掛けられる前夜に弟子たちに語った説教の最後の言葉です(ヨハネ16:33)。「これらのことをあなたがたに話したのは…」と言って、イエス様は弟子たちに最も伝えたかったことを話しました。それは「勇気を出しなさい」でした。イエス様がそう語られた理由は、この世では苦難があるため、「あなたがたがわたしにあって平安を得るため」でした。この後、弟子たちも自分たちが先生と慕い求めて来たイエスが捕らえられ、十字架に掛けられ、殺されると言う絶望的・危機的な苦難を経験します。弟子たちは恐れによって、イエスが捕らえられた時、イエスを置き去りにして逃げ、イエスが十字架で殺された後も、家の中に閉じこもっていました。それなのに、イエス様はなぜ「勇気を出しなさい」と言うことができたのでしょう?それは、「わたしはすでに世に勝ちました」と言われたように、イエス様は十字架で死んだ後、甦られることを知っていたからです。実際に、弟子たちが平安を得て、勇気を出すことができたのも、復活のイエスと出会った時からでした。
 私たちも人生で苦難を経験することがあります。しかし、聖書は、十字架と復活の出来事によってすでにこの世に勝っておられるイエス様が、私たちと共にいてくれると教えています。だからこそ、困難の中でも、イエス様を信頼して歩むならば、平安と勇気を得ることができるでしょう。園児たちもこれから様々な困難を経験するかもしれません。イエス様にあって平安と勇気をもって乗り越えていって欲しいと願っています。

川井信雄


 7月の声を聞くと「夏が来るな!」と躍動感を感じるようになりますね。子どもたちも次々にやりたいことを見つけてはやってみる生活です。この時期大好きな遊びは『水遊びに泥遊び』今年もちゅうりっぷさんを中心に、5月後半からドロドロ遊びが続いています。そして昨日、久しぶりのプール。「昨日から楽しみにしてたんだ~」と、日頃はそんなことを言わない男の子がわざわざ話しに来てくれました。
  泥遊びに水遊び・・・どうしてこんなに子どもたちの心を捉えるのでしょう。それはきっと子どもたちの本来持っている躍動感がフルに発揮されるからではないでしょうか?泥や水の感触、一時として同じ形に留まらず指をすり抜けていく感触、光の中ではねる水玉、太陽に暖められた泥水の温度、泥の匂い・・・。五感を総動員して遊ぶのです。五感から入ってくる刺激は直接心の扉を叩きます。縮こまっていた心と身体を解放し「もっとやりたい」「もっと感じたい」と動き始めます。この心が動いてこそ、子どもたちの遊びや生活での経験が刻み込まれていくのだと思います。そして、泥や水は「何でこっちに流れるの?」「どうして砂は固まるの?」色々な(どうして?)も子どもたちに投げかけてくれます。知的好奇心の始まりもやはり五感からやってくるのではないかと思います。これから続く夏の日々、長い夏休みも待っています。「今日何する?」と迷った時には是非『五感を使う』をポイントに遊んでみるとよいのではないでしょうか?何より大好きなお家の人と一緒に・・・が子どもたちの五感を最大限に開く魔法ですから!

大谷真理子