2023年度9月号 主題「おもしろい」

人はパンだけで生きるのではない。

ルカ4:4

イエスさまは、宣教活動を始める前、荒野で40日間断食されました。悪魔は、飢えや乾きを覚えていたイエスさまを、「あなたが神の子なら、この石に、パンになるように命じなさい」と肉体的・物質的に誘惑しました(ルカ4:3)。しかしイエスさまは「『人はパンだけで生きるのではない』と書いてある」と旧約聖書のことばを引用して、この世のものではなく、神に寄り頼んで生きることを選び取りました。福音書の並行記事には、イエスさまが「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる」と言われたことが記されています(マタイ4:4)。悪魔は、その後もイエスさまを様々な方法で誘惑しました。しかし、その度にイエスさまは聖書のことばを引用して、誘惑に負けませんでした。 私たちも人生で肉体的・物質的な誘惑を受けることがあります。多くの場合、悪魔は、石をパンに変えさせようとしたように、誘惑に用いるものを実際よりも魅力的に見せて誘惑します。確かに生きるためには「パン」は必要です。しかし、人はパンだけで生きているわけではありません。人は肉体的な存在であると同時に霊的な存在なのです。だからこそ、私たちは霊的なパンである神のことばを日々必要としています。めぐみ幼稚園では2学期も神のことばを園児たちと共に学びます。聖書のことばは私たちの霊の糧となり、私たちに霊的な栄養を与え、誘惑から私たちを守ってくれます。2学期もひかりの会や「野の花礼拝(父母礼拝)」など、聖書を学ぶ機会があります。ぜひお気軽にご参加ください。  

川井 信雄


めぐみ幼稚園は、初めての夏の保育の日々です。縦割りのメンバーでの毎日は学期中にはない子ども同士の関りや、お互いに刺激し合って過ごす様子があります。

先日、年少さんと年中さんの別れ際「明日は俺休みだから、今度は月曜日ね」と仲良くなった年少のその子に声をかけていました。まだ(来週の月曜日)がわからない年少さんは「また明日ね~」と返します。「だから、明日は来ないから~」と再度説明。途中、大人の助け舟も出て「月曜日にね~」と二人で納得の帰りのあいさつとなりました。毎日一緒に過ごす小さな人を気に掛ける気持ち、一生懸命教えてくれているお兄さんに何とかこたえようとする心持ち、そして、ちょっと難しくても新しいことを教え、学んでいる姿です。時には年少さんが「いい、私が走ってから、○○君は来てね!わかった?」とずいぶん強気にお兄さんを従えています。お兄さんは(やれやれ)とでもいう表情でいうことを聞きます。そして、その通りにしたら意外に楽しい!「よし、これでいい!」と晴れやかな顔に。このような場面が夏にはたくさん見られます。大人との関りでは得られない、説得力が子ども同士の関りにはあるのです。友達から得たこと、覚えたことは子ども達の心に刻み込まれ、知恵となります。 2学期になると、毎日の遊びの中で、運動会で、秋からのチームの日で…と、年齢を超えて刺激し合い、関わりを深め、学び合っていくことが多くなりますね。1学期以上に年齢を超えて一人一人が関係を深め、子どもたち自身が考え、作り出すようになっていく気配を感じる夏の一コマです。       

大谷 真理子