2023年度6月号 主題「 見つける 」

今月の聖句は「感謝の賛歌」である詩篇100篇の一節です。その前後をあわせると、「知れ。主こそ神。主が、私たちを造られた。私たちは主のもの、主の民、その牧場の羊。」と歌われています。この詩篇はしばしば共同体における礼拝への招きとして用いられます。世界中の人々がこの招きに応答するように招かれていますが(1)、特にすでに主の招きに応答した人々は応答するように招かれています。なぜ礼拝へ招かれるのでしょうか?この詩篇には7つの勧めがあり、それらの中心にある勧めは「知れ。主こそ神。」です。「主こそ神」は主が唯一の神であることを強調し、「知れ」は主についての知識だけではなく、主の御言葉に従順であることを含んでいます。そして、「主が私たちを造られた」が、このように主を知る理由です。それは主の創造の御業だけでなく、特に主の救いの御業を表します。実際に、「私たちは主のもの、主の民、その牧場の羊」とあるように、主は、歴史を通して羊飼いのようにご自身の民を集め、守り、導いてこられているのです。 6月になり、季節の変わり目となってきました。園児たちもそれぞれのペースで幼稚園に慣れ、お友だちや先生たちとの遊びを楽しみ、主が造られた自然の中で虫や花など様々なものを「見つける」ことでしょう。自然を造ってくださった主を覚え、感謝の礼拝を共に捧げて歩めたらと願っています。主は私たちをも造ってくださり、私たちが救いに与ることを願っておられます。これ程までに私たちを愛しておられる主の愛と恵みに感謝し、そのみ言葉に聞き従って歩みたいですね。     

川井信雄 


    

今年度の幼稚園生活が始まって一か月が過ぎ、子ども達のにぎやかの声が響き渡るようになっています。新しい生活に子ども達が慣れてきた証拠です。 子ども達が新しい生活に「慣れていく」ということは、①安心できる人と出会う②次に何が来るか分かる③自分で自由に動けることが大切なように感じます。この人なら大丈夫、自分のありのままでも愛してもらえそう…という安心感。毎日繰り返される幼稚園での暮らし。支度をして、遊んで、集まって、お気に入りの歌があって、楽しいことをして、お弁当、また遊んだらお迎え、お昼寝、おやつ、お気に入りの夕方遊び…。その一つ一つにお気に入りのやり方や、先生の面白い言い回し、クラスキャラクターの登場など(次はこれだぞ)(あの面白いのまたあるかな?)(お弁当ではあの人と座りたい)と見通しをもって生活できていきます。そして、園生活に慣れていく時、子ども達にとっての大きなチャレンジは三番目の「自分で動く」かもしれません。遊びの他にも、靴を履く、手を洗う、自分で食べる、トイレに行きたいと思うなど等の生活習慣が自分でできるようになると、より伸び伸びと遊び、次が楽しみになります。それぞれの年齢ごとにこの「自分でできる」の範囲は違いますが、安心して生活が楽しみになった子ども達と、『自分でできるって嬉しい』『やってもらうより自由で速い!』と感じていくことも大切にこれから過ごしていきます。そして、①②はどうぞ園にお任せください。そして③はお家の方々と一緒に子ども達を応援していきたいと思います。「どうやったらいいの?」「ついおこちゃって」と悩まれる方、是非教師にお声掛けください。

大谷真理子