2023年度4月号 主題「はじめまして」
ご入園・ご進級おめでとうございます!この巻頭言では聖書のみ言葉を紹介させて頂きます。
今から約2千年前、イエス様に祝福してもらおうと、大勢の人々が子どもたちを連れてきました。ところが弟子たちは彼らを叱りました。子どもたちがイエス様の妨げとなると考えたのかもしれません。するとイエス様は憤り、「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。・・・神の国はこのような者たちのものなのです。」と弟子たちに言われました。そして、まるで神の国を目に見える形で表すかのように、子どもたちを抱いて祝福しました。聖書は、私たちの罪の身代わりとなって十字架で死に、三日目に甦ってくださったイエス様を信じるなら、神の国に入れると教えています。この出来事から、イエス様について2つのことが分かります。①イエス様は子どもたちをとても愛しています。②イエス様は子どもたちを祝福することを願っています。 いよいよめぐみ幼稚園の新年度が始まります。これから年少組の園児たちは新しいお友だちや先生たちと出会い、年中組と年長組の園児たちは、これまでのお友だちとの関係を発展させていきます。もしかしたら、園児たちは勿論、皆様の中でも新しい一年に対する期待と共に不安を持たれている方がいるかもしれません。神は、私たち一人ひとりを愛しておられ、イエス様にあって祝福することを願っておられます。神の目には、私たち一人ひとりが高価で尊い存在なのです。そのような神を信頼しながら、共に新年度を歩み始めましょう。一年間、どうぞよろしくお願い致します。
川井信雄
入園、進級おめでとうございます。4月から新しい生活の始まりです。めぐみ幼稚園も幼稚園型認定こども園としてスタートします。どうなるの?と思っている方もあることでしょう。けれど、ご心配なさらずゆったりとお子さんをお送りください。そして、お家の方も安心して幼稚園生活を楽しんでいただきたいと思います。
こども園になるめぐみ幼稚園では、これまで以上にインクルーシブな園としての歩みたいと思います。この「inclusion(インクルージョン)」は最近社会でよく聞かれるようになりました。「包含、包括」という意味です。では何を包含するのでしょうか?
この言葉の使われ始めが障がい者福祉や教育の分野でしたので、これを聞くと「定型発達の人の集団に障がいのある人が包含される」と考えてしまいがちです。けれど、実はインクルージョンはそうではありません。インクルージョンでは集まった人を「AとB」「障がいがある人とない人」と区別しません。Aの中にBが含まれるのではなく、一人ひとり全員が個性的で、個別のニーズを持つ個人の集まりと考えます。「包含」されるのは、分け隔てのない状態の全員です。 めぐみ幼稚園は子ども達を何かの基準で分けず、個性を大切にし、個々の必要に応える形で育ちを得られるようにと保育してきました。この春、今一度このインクルージョンの思いを新たにしてスタートいたします。それぞれの子ども達一人ひとり、ご家庭一つひとつのあるがままを受け止め、それぞれのニーズに応え、良い育ち、豊かな子育て生活のお手伝いをしたいと思います。どうぞ、皆様も安心できる幼稚園で包含されながら、お互いに認め合い、それぞれの個性を、特技を、思う存分発揮して楽しい園生活を作っていただければと思います。よろしくお願い致します。
大谷真理子