2022年度12月号 主題「喜びにあふれて」

今日ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになりました。

この方こそ、主キリストです。

ルカ2:11

最近、街中でも「アドベント」という言葉をしばしば耳にするようになりました。アドベントは「待降節」とも呼ばれ、イエス様のご降誕を待ち望む期間のことです。幼稚園では一足早くアドベントに入ります。なぜイエス様のご降誕をお祝いするのでしょうか?

世界で最初のクリスマスは今日のように華やかなものではありませんでした。しかし喜びに溢れていました。イエス様のご降誕の喜びを世界で最初に経験したのは羊飼いたちでした(ルカ2:8)。当時、社会的に見下げられていた羊飼いたちに、喜びの知らせが最初にあったことは、救い主が社会的な身分に関わらず、全ての人の救いのために来られたことを象徴しています。では、何からの「救い」なのでしょうか?マリヤの婚約者ヨセフに現れた御使いは、イエス様が「ご自分の民をその罪からお救いになる」ことを明らかにしました(マタイ1:21)。イエス様は人類の罪の贖いとして十字架で死ぬために、この世にお生まれになったのです。だから、単なる楽しみの時ではなく、喜びの時としてクリスマスをお祝いするのです。 アドベントの期間、私たちもイルミネーションやケーキ、プレゼントなど、心を弾ませる中で、イエス様のご降誕が私たちのためでもあったことを覚えましょう。そうすれば、私たちの内でも、クリスマスが単なる楽しみの時ではなく、喜びの時となるでしょう。この時期、幼稚園ではイエス様のご降誕を讃美する園児たちの声が響き渡ります。私たちも神様に共に喜びの讃美を捧げつつ、イエス様のご降誕をお祝いするクリスマスを待ち望んで日々歩みましょう。

川井信雄


12月めぐみ幼稚園が一番華やぐ季節になりました。幼稚園では少し早めの11月下旬からアドベントに入ります。少しずつ園内にクリスマス飾りが増え、これまで工作コーナーだったプレールームが降誕劇コーナーになります。今年の降誕劇コーナーの初日には、既にやる気満々のゆり組さんが「私たちが練習するためにこうなってるんだよね!」と大きな声で話しているのが聞こえました。確かに、クリスマス会大きなお役目のあるゆり組にとっては、よい準備の時になることでしょう。けれどいちばんは、子ども達がイエス様降誕の物語を自分のこととしてくれるようにと願っています。

 子ども達の遊びの代表格の「○○ごっこ」お母さんになったり、お父さんになったり、赤ちゃんになったり、警察官、お店屋さん…日頃目にするいろいろなもの、どこかで見て憧れたものになって楽しみます。大人からすると(真似して楽しんでいる)と思いますが子ども達は「なって」いるのです。実際にその者になってみてそこから見える世界を楽しむのです。この「なる」ことは子ども達の学ぶ方法としてとても大切な過程なのです。自分で動いてみる、相手の顔を見てセリフを言ってみる、喜びの場面で歌ってみる…その役になってみて見えた世界を心に焼き付けることで、また周りのことが、世界のことが深く見えてくるのです。  降誕劇コーナーも、日々聞いてきたイエス様の世界に身を置いて、なってみます。そして年長さんの姿、礼拝でのお話しがより深く見えてくるようになるのだと思っています。皆様もよいクリスマスを!      

大谷真理子