2021年度3月号 主題「信じる」

わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。

マタイ28:20

 聖書は一貫して、神様が共にいてくださることを教えています。旧約時代、神は度々イスラエルの民と共におられることを伝えられました。新約時代に入っても、神様はイエス様にあって「神が私たちとともにおられる」と降誕されました(マタイ1:23)。イエス様も「二人か三人がわたしの名において集まっているところには、わたしもその中にいるのです」と弟子たちに教えられました(マタイ18:20)。そして、今月の聖句にあるように、十字架で死に、三日目に復活され、天に昇られる時、「見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます」と約束してくださいました。イエス様は私たちと共にいてくださることによって、私たちへの愛を表してくださっているのです。
 3学期も残すところ後僅かとなりました。春になると、ゆり組さんたちは卒園してそれぞれ小学校へと巣立っていきます。さくら組さんとちゅうりっぷ組さんも進級し、その後、順番に小学校へと巣立っていきます。小学校では新しいお友だちや先生たちとの出会いが与えられることでしょう。どのような出会いにも必ず別れがあるものです。しかし、別れのない出会いが一つあります。それはイエス様との出会いです。イエス様は私たちと共に歩んでくださいます。だからこそ、私たちもイエス様と共に歩みたいのです。そして、子どもたちにも、イエス様がいつも、いつまでも共にいてくれるよと伝えたいですね。それは必ずや子どもたちが人生を歩んでいく上での力となるでしょう。

川井信雄


 今年の2月は本当に「逃げて」いったような日々でした。「3月は去る」と言いますが、これから始まる3月の毎日、本当に一日一日を大切に過ごしたいと思っています。特にこれから人生で初めての節目の時、巣立ちの時をむかえる年長ゆりぐみさんには、初めて幼稚園という社会に出てから2年、3年を通して得たものを確かめながら過ごし、安心と期待とをもって新しい世界に飛び立って欲しいと思います。
 「この幼児期に得たものはいつ花開くのか、見えてくるのか・・・」そんな思いになることもあるかもしれません。2月の賛美歌『きゅうこんのなかには』の歌詞に「球根の中には花が秘められ、さなぎの中から命羽ばたく、寒い冬の中春は目覚める、その日その時をただ神が知る。」とあります。子ども達の中には必ず神様から頂いた力と愛とが秘められています。そして、それが開く日は、大人の思ったとおりではないかもしれません。けれど必ずそれは表われます。自分を信じて新しいアイディアに挑戦する姿かもしれません。友達のことを心配して一緒に歩む姿かもしれません。どうしても納得いかないことにはっきり「いや」と言う姿かもしれません。辛い時に家族の前で泣く姿かもしれません。「わたしは私のままで素晴らしい」という力を秘めた子ども達はきっと新しい世界に行ってもしっかり自分を表現してくれるはずです。これからも続く子ども達の日々が愛されている安心感をもって、自分を表現する毎日であることを心から願っています。そしてその愛が神様から来ていることを心のどこかに秘めていて欲しいと心から願っています。ご家庭の皆さまにはこの1年間もたくさんのご協力を頂きましたこと本当に感謝しております。ありがとうございました。

大谷真理子