2023年度12月号 主題「喜びあう」

今日ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ、主キリストです。

                                                       ルカ2:11

今年もいよいよクリスマスが近づいてきました。この時期、子どもたちもクリスマス・イルミネーションやケーキ、プレゼントなど、心を弾ませていることでしょう。クリスマスの本当の意味に思いを寄せたいと思います。

世界で最初のクリスマスの日、御使いは羊の群れの番をしていた羊飼いたちに大きな喜びの知らせを伝えました。どんな知らせだったのでしょう?それは救主のご降誕の告知でした。この知らせを受けた羊飼いたちはすぐに救主に出会いに出かけます。そして、当時、人口調査によって多くの人々で賑わっていたベツレヘムの町で、諦めずに、繰り返し、救い主を捜し続けたようです。やっとのことで救主を捜しあてると、大きな喜びの知らせが、彼らの心の中で大きな喜びとなったのでした(20)。なぜ、神様は、救主のご降誕を世界で最初に伝える人々として、当時、社会的に見下げられていた羊飼いを選ばれたのでしょう。それは、救主のご降誕が、社会的な身分に関わらず、人々を罪から救うためであったからです(マタイ1:21)。羊飼いたちは神様を讃美しながら帰っていきました。 幼稚園もアドベント(待降節)に入りました。クリスマスの時期は、パーティーやイベントなどで忙しくなりやすいかもしれません。しかし、イエス様のご降誕が私たちのためであったことを覚えましょう。私たちの心の中でも、この大きな知らせが、大きな喜びとされたいですね。この時期、幼稚園ではイエス様のご降誕を喜び合う讃美の声が響き渡ります。イエス様のご降誕を喜び合いましょう。

川井信雄


暖かな秋が続いていましたが一日で季節が進み木枯らし一号。あっという間に冬となります。園歌『めぐみの園』にもあるように、めぐみ幼稚園の冬は「心静め、祈りささげ神の一人子イエス様のご降誕を待ち望む」ことから始まります。めぐみ幼稚園ではクリスマス前の24日間のアドベント期間を、クリスマス会の日に合わせて数えます。今年は11月23日からがアドベントとなります。この期間、子ども達とクリスマスの喜びがやってくることを楽しみにして過ごします。そして何より「クリスマスがどうして嬉しいのか」「どうして世界中でお祝いされるのか」「ぼくに、わたしにどんな関係があるのか」そんなことを少しでも考えることができるようにと願っています。それらを考えるようになるとクリスマス会の大切さ、意味もおのずと変わってきますね。めぐみ幼稚園のクリスマス会では例年年長さんの降誕劇、各クラスの可愛らしい出し物も用意されます。これもみんなで喜ぶひと時のお楽しみではなく、イエス様を送ってくださった神さまへの感謝を込めて素敵なものを考えたよ、準備しているよ…という子ども達の心をお捧げするものだと思っています。当日の子ども達の晴れ姿をお家の方に喜んでいただきたいのですが、是非その前に子ども達が目に見えない神さまのことを考え、心を見つめ、祈りながら準備した過程に思いをはせていただきたいと思います。できているか、できていないかが気になってしまう親心はちょっと片隅に追いやり、目に見えないことに心を注いでクリスマスを迎える子ども達と同じ思いでクリスマスを一緒に喜びましょう。よろしくお願いします。

大谷真理子