2022年度2月号 主題「響きあって」

ここに愛があるのです。

Ⅰヨハネ4:10

「愛には手続きがある、愛には続きがある」という表現を見ました(キリスト教保育2023年2月)。幼稚園に入園したり、小学校に入学したりするためには、それぞれから提示される手続きにそって進めます。神との関係に入るためにも必要な「手続き」があります。今月の聖句はその礎を示しています。新約聖書が書かれているギリシャ語では、友情の愛はフィレオ、性の愛はエロス、神の愛はアガペで表現できます。今月の聖句の「愛」は神の愛です。神の愛は無条件の愛です(「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、・・・」)。また、神の愛は犠牲的な愛です(「私たちの罪のために、宥めのささげ物としての御子を遣わされました」)。ですから、人は、神との関係に入るために、神の無条件・犠牲的な愛を感謝と喜びをもって受けとれば良いのです。神の愛には「続き」もあります。今月の聖句の後には「愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、私たちもまた、互いに愛し合うべきです。」とあります(11)。 10年に一度の強烈な寒波が到来しました。心なしか、鳥の鳴き声がいつもよりも静かなように感じます。自然界では、季節に応じて、草木や芽、動物や昆虫などが、「響きあって」生きています。園児たちにも、互いに「響きあって」、彼らを無条件・犠牲的に愛している神に喜びと感謝の賛美と祈りを捧げ、互との違いを受けとめることから生まれる豊かさを経験して欲しいなと願っています。私たちも、神の愛をもって互いに「響きあって」過ごしていきたいですね。

川井信雄


先日は庭のバケツの水が凍り付きみんなで感嘆の声を上げました。その一方で少し気になる様子も…。「寒いから外は行かないよ~」と豪語する人、外に出ても動き出す前に部屋に入る人、動いてもなかなか体が温まらない様子の人もいます。もちろん、近年の気象状況は格段に厳しい時がありますから、戸外で遊べない時もあります。ただ、本来備わっている体温調節する力が十分に発揮できているだろうか?と心配になることも確かです。近年低体温の子どもが増えています。低体温の要因は様々ですが、しっかり体を使っているか、よく眠れているか、しっかり食べて排泄できているか、エアコンを聞かせすぎていないか…等当たり前の生活を大切にすることで、子ども達に備わっている力は十分に発揮されていくはずです。また、遊びや生活の中で受ける暑さや寒さのストレスは、実は私たちの心身を作っていくのにとても大切です。汗をかいて遊んだ後の木陰の涼しさ、寒さの中で走って温まった体を感じること、温かい飲み物でホッする心持ち…適度なストレスとその後の開放の経験が、大変なことがあってもその先を見通せる心身を育てます。先日の散歩の後に、比嘉さんが温かい麦茶を用意して下さっていました。外から帰った体に染み渡る温かい麦茶は大好評で、柔らかな笑顔でおかわりする人が何人もいました。子ども達は、自分の心と体に良いことを知ってると改めて思わされました。  寒い日の戸外での遊びに付き合う大人は少し大変ですが、お家に帰ってからの温かいココアを楽しみにしながら少し一緒に楽しんでみるのもよいかもしれませんね。

大谷真理子