2022年度10月号 主題「みんなちがってみんないい」

その人は多くの実を結びます。

ヨハネ15:5

今月の聖句は、イエス様が十字架の前夜に語られた「ぶどうの木の譬え」の一節です(ヨハネ15:1-17)。この譬えでは、イエス様と弟子たちの関係がぶどうの木とその枝との関係に譬えられています。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人にとどまっているなら、その人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないのです。」(5)ぶどうの枝はその木にしっかりとつながっているなら、実を豊かに結ぶことができます。しかし、木から離れてしまうと、実を結ぶことはできません。ぶどうの枝はそれぞれ姿形が異なりますが、どれもその木にしっかりとつながり、樹液を受けとることが大切なのです。イエス様は、それぞれ姿形が異なる弟子たちもみんな、ご自身にしっかりととどまって、ご自身によって実を豊かに結ぶことを教えられたのです。イエス様は「わたしの愛にとどまりなさい」とも教えられました(9)。

神様は、園児たち一人ひとりを愛し、養ってくださいます。園児たちには、神様の愛を喜び、感謝して歩んで行って欲しいと願っています。また、互いにその子らしさにも気付いて、互いを受け入れ合ってほしいと願っています。神の愛にあって「みんなちがってみんないい」からです。私たちも人生で実を多く結ぶことを願うでしょう。しかし、私たちが自分の力で実を結ぶには限界があります。イエス様に寄り頼むなら、神様が実を結んでくださいます。神様に愛されている喜びと感謝をもって、イエス様に寄り頼みつつ歩みましょう。

                                                       川井信雄


明日は運動会。ひとりひとりの持てる力を使って楽しむことができればと願っています。運動会で使う力は体の力だけではありません。競う中で揺れ動きながら取り組む力、緊張の高さにやるか、やらないか葛藤し自分で決める力も子どもたちの今持てる力です。友達と笑いあって喜ぶ力、盛り上がっておふざけも交えてのびやかにはしゃぐ力…どれも今の出すことが必要な力だから出てくるのだと思います。明日、それぞれの子ども達が発揮する力を目いっぱい応援しましょう。

運動会が終わると秋本番。涼しくなって身も心もほっとしてじっくり遊び、秋の恵みを喜ぶ毎日になります。幼稚園の庭では数日前から金木犀の香りがし始めて「今日が開花宣言!」と声が上がっています。春とは趣が違う色や香りの個性的な花が咲き始める秋です。この秋の花の季節に思い出すのは私が入職したばかりの頃の先輩先生。出勤途中に見つけて強烈な甘い香りのする花に「すごくいい匂いなんですよ~」「あれなんだろう」「すごくないですか?」といたく感動していました。調べて葛の花だとわかると、すぐにクラスの子どもたちと散歩に出かけました。「子どもたちにこの匂いをかがせてあげたい」と…。子どもが発見することも素敵ですが、大人も新しい発見や、嬉しさを素直に子どもと分かち合うことの大切さを教えてもらった思い出です。子ども達の成長が楽しみな秋ですが、私たち大人も小さな喜びや、生活の中の気づきを子ども達と分かち合って喜べるといいですね。秋の夜長でもあります。ひと時テレビを消していろいろお喋りしてみると楽しいですよ。 

                                                 大谷真理子

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