2022年度9月号 主題「のびやかに」

すると芽生え、育って実を結び、百倍になった。

マルコ4:8

今月の聖句は、イエス様の譬の中でも最も素晴らしく、人々から愛されている種蒔きの譬です。この譬では、種が、道端、岩地、いばらの中、良い地の4種類の土壌に蒔かれます。種は神様の言葉(特にイエス様の福音)、土壌は私たちの心の状態をそれぞれ表わしています。「道端」のようにかたくな心の状態はみ言葉を悟りません(マルコ4:19)。み言葉を含めて色々な考えが心を通り抜けるだけで人生は変わらないのです。「岩地」のような心の状態はみ言葉が根付きません(20-21)。み言葉を頭で受けても、それが心の奥まで届かないため、聖書の話は良い話だとうなずいても、試練に会うとすぐに耐えられなくなるのです。「いばらの中」のような心の状態はみ言葉による実を結びません(22)。この世の思いに心が乱されてしまうからです。しかし、「良い地」のような心の状態は、み言葉を悟り、日々の生活にみ言葉を適応し、時が熟すと実を結びます(23)。「良い地」こそイエス様が望まれている心の状態です。

2学期がいよいよ始まりました。子どもたちを見ていると、心の状態が「良い地」のようだなといつも驚かされます。神様のみ言葉を、本当に純粋に、疑うことなく、素直に受け入れるのです。これからもみ言葉の種を心にたくさん受け取って、「のびやかに」神様から頂いている賜物を活かしたり、工夫して創造したり、思いを伝え合う経験をしたり、讃美や音楽や工作などで自分の思いを表現したりして、実を結んでほしいと願っています。私たちはどのような心の状態でみ言葉を受けるでしょうか?神様に心を耕してもらいながら歩みましょう。

川井信雄


2学期のはじまりです。夏の間ご家庭でゆったり、楽しく過ごした子ども達が園に戻り、どんな成長の姿を見せてくれるのか楽しみです。夏が終わったこの時期の子ども達の成長はいつも目覚ましいものがあります。きっと、1学期の園生活で貯めた経験を、夏の間のお家の生活やレジャーの中で自分なりに試したり、お家の人に伝えたりすることを自分のペースでできる時間が、子ども達を成長させるのではないでしょうか。子ども達は新しい経験に出会うのを喜びます。それと同時に出会ったことに向き合う時間も大切で、子ども達が求めているものだと思います。  2学期が始まると運動会も意識し始める時期になります。走ったり、跳んだり、踊ったり…体を使って楽しむ経験の先に、競って楽しむ経験もしてほしいと願っています。自分の体を使う遊び、競う遊びは、好きな人、得意な人、好きではない人、苦手な人、負けるのが嫌な人と様々です。私たちは子ども達がそんな自分に向き合う日々を大切にしたいと願っています。次々に新しい挑戦をする人も、それをじっくり見ている人も、「嫌いだから~」と言っては運動遊びの横を何度も通る人も、負けて大泣きする人も、見えないところで頑張る人も、みんな出会ったことに自分のペースで向き合っている素敵な姿です。大人はその大切な時間を丁寧に一緒に歩くことで、子ども達はその人らしく力をつけていくはずです。すべての子ども達は、神さまから与えられ、今まさに成長の最中にある自分の体を、力を、「使いたい」「伸ばしたい」という躍動感をもっています。楽しみにして見守りたいですね。

大谷真理子

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