2025年度7月号 主題「思いっきり」
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。
Ⅰテサロニケ5:16~18
今月の聖句は、使徒パウロがテサロニケの町にある教会の人々に送った手紙の一節で、しばしば「クリスチャン生活の三原則」と呼ばれます。初代クリスチャンたちが日々迫害に脅かされていたことを覚えると、この勧めは驚きです。誰もいつも喜ぶことはできなかったでしょう。喜べない時もあったからです。誰も絶えず祈ることもできなかったでしょう。祈れない時もあったからです。誰もすべてのことにおいて感謝することもできなかったでしょう。感謝できないこともあったからです。実は、パウロはこの勧めの直後に、重要なことを記しています。「これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」(18b)ここでの「キリスト・イエスにあって」は、「イエスとの交わりの中で」を意味し、どんな苦難の中でも神の御旨に従って生きるための力が与えられることを表します。すなわち、苦難よりもイエスにある恵みに思いを寄せて喜びを得、祈り心で神に寄り頼み、すべての状況において神の目的が展開されることを覚えて感謝しつつ歩むことができる。クリスチャン生活の三原則はイエスとの交わりへの招きなのです。 夏が近き、自然の中で虫を探したり、水遊びをしたりして遊ぶ季節となっています。園児たちには、健康と安全が守られつつ、イエスとの交わりの中で「思いっきり」遊んで、様々なことに挑戦してほしいなと願っています。私たちも人生では様々な苦難も経験します。神は私たちが喜びと祈りと感謝の内に生きることを願っています。イエスと共に歩むなら、苦難の中でも確かな喜びを祈りと感謝を得て歩むことができるでしょう。
川井 信雄
今月の主題は「思いっきり」ですね。この「思いっきり」何をするのでしょうか?身体を動かす?遊ぶ?しゃべる?歌う?どれもよいですね。けれど一番大事なことはどんなことでも「好きなこと」を「思いっきり」することだと思うのです。
先日、縫い物をしていた時、波縫いでは隙間が空いてしまうので、波縫いを2回重ねて縫い目に隙間がないようにするために教えていました。1回目は大人と一緒にやって、2回目は自分で。見ていると2回重ねて縫わなくてよいように考えて、返し縫を始めていました。全く教えていないのに…。(波縫い、返し縫いが分からない方誰かに聞いてみてください。) この子は去年から縫い物にとても憧れていた人でした。やっとできる喜び、やっていて楽しいと感じ「好き!」になることで熱中しました。自分で考えて工夫する力も引き出されたのだと思います。ある恐竜が大好きな人は毎日毎日大きな紙に恐竜を描きます。繰り返す中で表現は伸びやかに、そして自分のイメージ通りになっていく満足感を味わいます。絵にストーリーも出来てきます。イメージの世界が広がります。そして周りの人に「すごいね」と言われた時の幸せそうな笑顔は最高です。「好き」を認められることは、自分を認められることと直結です。ある「作るのが好き」な人は見て面白いと思ったものを必ずもう一度作ってみます。材料を選びよく見て…出来上がったものに満足すると出来た物はあまりいらないようです。「作るのが好き」だからです。それは作ることでその物をよく理解し、頭と心に刻み込んでいるのです。きっと知識の土台を積み上げています。 「好きなことばかりしてていいのかしら?」心配ご無用!いいのです。好きなことには豊かな学びが詰まっています。「思いっ切り」付き合ってあげてください。
大谷 真理子