2024年度11月号 主題「感謝しつつ 」

成長させたのは神です。

                                                         Ⅰコリント13:6

二千年前、コリントの町ではパウロが教会を立ち上げた後、アポロがイエス様について教えていました。ところが、教会の中ではパウロとアポロのどちらが偉いかということで分派ができていたようです。そのため、パウロは人々の目を神様に向けました。「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。」(1コリント3:6-7)

以前、アメリカから来た宣教チームが園児たちとクラフトで遊んでくれました。あるクラフトでは、園児たちはスタンプのように様々な色で自分の指紋をたくさん押して、しおりを作りました。最後に宣教チームがこのしおりに込められた意味を話しました。「みんな違う指紋を持っているね。みんなの指紋は世界で唯一の指紋なのだよ!同じように、神様は私たち一人一人をユニークに(特別に)造ってくださったのだよ。だから、私は神様が愛してくれている世界で唯一の私なのだよ!」 園児たちは日々神様から与えられているそれぞれの力を使って、様々なことに取みます。これからもそれらの力を神様に「感謝しつつ」歩んでほしいなと願っています。私たちは子育てに携わる中で子どもの成長の「結果」だけに目を向けがちになることもあるかもしれません。しかし、むしろ神様が与えてくれている子どもの成長の「過程」に目を向けて感謝したいです。神様は、どんなに小さく、目立たないような成長の過程でも、それらの連続を通して、子どもたちをそれぞれのペースで成長させてくださいます。

川井 信雄


気持ちのよい季節です。戸外で遊ぶ子ども達の姿が多くなりました。寒くなる前、たくさん自然の中で遊びたいと思っています。

運動会後には各クラスどんぐり拾いに行きました。年長さんは食べるまでの下準備が大変なのですが、頑張ってどんぐり団子を作り園中に振舞いました。「美味しい」「お替りある?」と保育室には行列ができます。いつも公園で見るあのどんぐりがこんなに美味しくなるなんて!まさに収穫の恵みを心と体で味わったひと時でした。つい先日には、裏庭で泥団子を作っている年長さん、水を含んだ泥を絞りながらぺたぺたしています。なかなか形にならないので乾いた土を混ぜ合わせます。一気に泥がまとまって手の中で好きな形に整えることができるようになりました。すると「これってさ、こうやってコップの形にして乾かしたら、水飲めるんじゃない?」と話し始めました。その場にいたメンバーで土をこねながら、ここから器ができることを思い浮かべ期待したひと時でした。 私達の生活に必要な物はほとんどが自然からの恩恵です。実際に集める中で、調理する中で、遊びに利用し向き合う中で、物の性質を知り、利用することを考えて遊びを豊かにします。時には味わって実際に満たされます。このように自然で直接遊ぶ先に私たちの暮らしがあるのです。作業の大変さや、気持ちのよい感触、美味しさ、不思議を心と体に刻み込んでいることは、これからたくさんのことを知っていく子ども達の想像力を豊かにし、学びの深さを支えます。そして何より、こんな素晴らしい体験を与えてくれる自然を造られた神さまの愛に直接触れる時なのです。収穫感謝の11月食べるだけではない恵みにも目を向けて過ごしたいですね。

大谷 真理子

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