2024年度10月号 主題「心はずませて 」

二人は一人よりもまさっている。

                                                          伝道者の書4:9

今月は聖書の格言です。「二人は一人よりもまさっている。二人の労苦には、良い報いがあるからだ。」(伝道の書4:9)仲間でいる時、どのような「良い報い」があるのでしょうか?それが旅のテーマで記されています。「どちらかが倒れるときには、一人がその仲間を起こす。倒れても起こしてくれる者のいないひとりぼっちの人はかわいそうだ。また、二人が一緒に寝ると温かくなる。一人ではどうして温かくなるだろうか。一人なら打ち負かされても、二人なら立ち向える。三つ拠りの糸は簡単には切れない。」(同10-12)仲間がいれば、人生で試練に会う時に助けを得ることができます。しかし孤独だと助けを得ることができません。仲間がいれば、夜寝る時に体を温め合うことができます。しかし孤独だと凍えます。古代近東の旅路は強盗などがいて常に危険でしたが、仲間がいれば、強盗に遭遇しても助け合うことができます。しかし孤独だと強盗の餌食となります。もし一人が良くないなら、二人は良い、三人はより良い。この御言葉は仲間を通して力を得ることを教えています。 めぐみ幼稚園の2学期は様々な行事やイベントで盛りだくさんです。園児たちもそれぞれの新たな成長を与えられることでしょう。特に、運動会では楽しさと共に悔しさも経験するかもしれません。しかし同時に、仲間で力を合わせ、励まし合い、支え合うことも学ぶことでしょう。もしイエス様が三人目として伴っていてくださることを覚えなら、互いに「心はずませて」歩むことができます。なぜなら、イエス様が互いの支柱となってくださるからです。私たちもイエス様が三人目として迎え入れて歩みましょう。

川井 信雄


子ども達の運動遊びが続いています。先日、久しぶりに跳び箱をやったゆり組の男の子、跳べなかった段数が跳べた!と喜んでいました。夏休みで身長も伸び、体のこなしもグッと成長したのでしょう。その後はそれを体に覚えさせているかのように「連続跳び!」と言って何回も繰り返します。その横では縄跳びに挑戦する人もいます。縄跳びは勢いだけではできません。回すことと跳ぶことをタイミングよくずらさなければならず、子どもにとっては難しい運動です。それでも、やり方を聞き、食い入るように大人が跳ぶのを見てやってみる…を繰り返していくうちに1回、2回とタイミングよく跳べるようになっていきます。跳べると嬉しくてまた続きます。

 子どもが体を使うことは体の成長だけにとどまりません。実は体を動かしている時は脳もフル回転なのです。(こういう風に動きたい)と考えて繰り返す過程を通して、思い描いたことを実現する力が養われていきます。体の動きや走る振動等から脳に伝わる信号は、子どもの脳を刺激し成長を促します。また、適度に心拍数が上がり、血流が良くなることも脳の成長に大きく働くそうです。  涼やかな気持ちのよい季節も間近。子どもと歩き、動き、走ってみませんか。スポーツだけではないのです。庭の掃き掃除、お部屋の雑巾がけ、お風呂掃除…日常生活動作も立派な運動です。そんな時には、できれば冒頭の年長さんのように繰り返す時間を確保してあげたいのです。繰り返し、時に諦めまた思い直してやってみる中で子ども達は自分の体と頭を育てているのですから。そして何より、お家の人と一緒に動くその時間が、子どもたちの何よりの心の栄養です。

    大谷 真理子           

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