2024年度6月号 主題「みつける」

聖書は神が天と地とその中にある全てのものを創造されたことを教えています。そして、神はそれら全てを見て、「見よ、それは非常に良かった。」と言われました(創世記1:31)。

先日、大規模な太陽フレアの影響によって、北海道の各地でもオーロラが観測されたというニュースが流れていました。多くの人がその神秘的な姿に感動を覚えたことでしょう。但し、太陽フレアは神秘的な現象を生じると同時に、私たちの生活に様々な支障も生じさせます。更に、太陽フレアは勿論、太陽風に対する、ある自然のバリアなしに人類は生きていけません。そのバリアとは地球の地転です。地球は自転によって太陽風から私たちを守る地磁気を発生するのです。これは神の創造の神秘的な御業の一例に過ぎませんが、何という素晴らしい調和と均衡があることでしょう。しかし、神は全ての被造物を見て、「非常に良かった」と言ったのであって、「完全だ」とは言いませんでした。完全なのは神だけだからです。つまり、全ての被造物は、不完全であるからこそ自分たちの創造主である神に寄り頼みながら、しかし創造主である神が「とても美しい、良い」と言われる程に特別な存在とされていることに感謝して生きるように創造されているのです。 園児たちも、私たちもみんな、神の目にとても美しく、良い、特別な存在です。完全ではなく、むしろ不完全です。しかし、だからこそ、神に寄り頼みながら生きたいのです。私たちを特別な存在として創造して下さった神への感謝、自分自身への愛、他者への尊敬、自然を大切に思う心を「みつけながら」歩みたいですね。

川井 信雄


初夏です。先日年長さんでは夏野菜の苗を植え、夏のお世話を始めたようです。年中、年少さんも種まきを準備中のようです。「おおきくな~れ」と楽しみにしながら雨の日にも傘を差しながらお水をやる人が毎年います。自分がお世話している植物を思う健気で可愛らしい姿です。今年はどうでしょうか?

めぐみ幼稚園の栽培活動は、経験の積み重ねの中で命に触れ、私たちの生活が自然に支えられていること実感できるようにと願っています。年少では、「芽が出た!」「大きくなった!」「花が咲いた!」と自然と向き合って喜ぶ経験をします。年中では「どうやって大きくなった?」「こんな植物は育てられる?」「うまくいかなかったな~」と考えながら育てます。年長になると「トマトの茎には毛が生えてるね」「キュウリの葉っぱはごつごつ」と細かな観察もしてその不思議に出会い、「農家さんはどうやって育ててる?」「育てるって大変~!」と労作の大変さにも触れられるよう全てを子ども達と行います。そして、どのクラスでも最後は、収穫の喜び「きれい!」「美味しい!」という喜びとともに命に向き合った経験が刻み込まれるようにと願っています。 こうして書いていると、子どもを見守る私達も同じような心持ちでいたいと思わされます。子どもの変化を喜び、(どうしてそうするの?)と考え、(うちの子ってこんなところあるんだ)と気づき、時に(こんなに大変だとは…)とため息が出て、でも「あ~~愛おしい!」と抱きしめたときの幸福感と癒しは格別。子どもと植物とはもちろん違いますが、明るく芽吹くお子さんのプランターを眺め楽しみにしながら、子どもと向き合う日々の明るさを感じてもらえると嬉しいです。どうぞ園庭のプランター覗いてくださいね。

大谷 真理子

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