めぐみブログ

2026年1月号 「広がる」

2025年01月04日

イエスは神と人にいつくしまれ、知恵が増し加わり、背たけも伸びていった。ルカ2:52

今月の聖句は、イエス様が12歳の時の出来事の結びです。少年イエス様は両親に連れられて、イスラエルの三大祭りの一つ「過ぎ越しの祭り」のためにエルサレムに来ていました。当時、男性たちと女性たちは違うグループで旅したため、帰りの道で、両親はイエス様が自分とは違うグループにいると互いに思い、一日の旅を終えた時にイエス様がいないことに気づきました。二人が一日かけてエルサレムに戻ると、イエス様は神殿で教師たちと話していました。心配するマリアに、イエス様は「どうしてわたしを捜されたのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当然であることを、ご存じでなかったのですか」と言いました。ここでの「家」は場所ではなく、「神の事柄」を意味します。「当然である」とは「する必要がある」を意味し、神の救いの御業に使われる言葉です。イエス様は神との特別な関係にありましたが、成長するに従って、神に自分のアイデンティティーを自覚していき、肉体的にも、精神的にも、社会的にも、霊的にも成長していきました(ルカ2:41-52)。

私たちは自分を取り巻く人々との関係や社会の中で、自分のアイデンティティーを形成していきます。それも大切ですが、神との関係の中でも自分を発見することは大切です。なぜなら、人々との関係や社会の中で自己を見る時、自分自身を歪んで理解してしまったり、否定してしまったりすることもあるかもしれません。しかし、神の目には一人一人が高価で尊いのです(イザヤ43:4)。園児たちにはこれからも神からも人々からも愛され、それぞれのペースで肉体的にも精神的にも成長していってほしいです。

川井 信雄

 


2026年も幼稚園は子ども達の晴れやかな声が響き渡ることでしょう。あの晴れやかな声や表情の秘密は何でしょう?ながく保育者をしていて思うのは、明日を疑わない心ではないかと思います。

ついこの間のクリスマス会の前日、年長さんが二人で夕方「早く明日になってほしい~~!」と叫んでいました。翌日のクリスマス会では降誕劇を披露することになっています。大人だったらきっとどんなに準備を重ねていても(大丈夫か?)(上手くできるか?)(急に体調が悪くならないか?)とどこかで不安を抱えるものですし、最悪の事態を想定して心に保険をかけてしまうものです。けれどその二人は楽しみで仕方がないという様子です。準備してきたことに自信があり、心から(私たちは大丈夫)(本当に楽しみ!)と思っているのが伝わってきます。

この一点の曇りもないような信頼は、子ども時代でも生まれてから幼児期、学童初期までのごく短い期間にしか見ることができないようにも思います。きっと神様は『心から信じる心』という特別の恵みを子ども時代にくださっているのではないでしょうか?この時期に心から明日を信じ、自分を信じ、周りの人を信じることができる心の経験をすることが、目に見えない神様を信じる道へとつながるのだと私たちは信じています。

大人としてはついつい「苦しいことがあるかもしれないけど…」「つらい時もあるけど…」というメッセージで子ども達を励ましたくなってしまいますが、子どもの真っ直ぐで曇りのない信頼の心を大切にしていくことができたらと思います。新しい年はそんな子どもの子どもらしい心が表現されるような1年にしていきましょう。

大谷 真理子

 

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