2025年12月号 「知らせよう」
2025年12月01日
今日ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。ルカ2:11
街中ではクリスマスの飾りで衣替えし、今年もクリスマスが近づいてきたことを思わせます。クリスマスには何を思い浮かべるでしょうか?クリスマス・イルミネーションやクリスマスケーキ、子どもたちにとってはクリスマス・プレゼントも楽しみでしょう。そのような中で、クリスマスの由来に思いを寄せてみたいと思います。
今月の聖句は、世界で最初のクリスマスに御使いが羊飼いたちに伝えた「知らせ」です。それは救い主のご降誕の告知でした。御使いによると、それは大きな喜びの出来事でした(ルカ2:10)。この知らせを受けて、羊飼いたちは救い主を探しに行きます。そしてイエス様に出会い、大きな喜びの出来事が、彼らの内で大きな喜びとなったのです(20)。興味深いことは、救い主のご降誕を世界で最初に知らされたのは羊飼いたちだったことです(8)。当時、社会的に見下げられていた羊飼いたちに、大きな喜びの知らせが最初に伝えられたことは、救い主が社会的な身分に関わらず、全ての人の救いのために来られたことを意味しています。イエス様は「ご自分の民をその罪からお救いになる」救い主としてこの世に来られたのです(マタイ1:21)。
幼稚園では一足早くアドベント(待降節)に入ります。クリスマスの時期は、パーティーやイベントの準備などで忙しくなりがちかもしれません。大きな喜びであるイエス様のご降誕の出来事が、私たちの内でも大きな喜びとなるように心整えられて過ごしたいですね。園児たちもクリスマスの本当の意味がイエス様の誕生であることを知らせてくれます。
川井 信雄
幼稚園では20日からアドベントです。アドベントは日本語では待降節です。読んで字のとおり、イエス様のご降誕を待つ季節です。
先日、年少ちゅうりっぷさんが数人「みて~クリスマス!」と言ってツリーやサンタクロースが載っているチラシを見せてくれました。「これがクリスマス?」と聞くと「クリスマスはサンタの日だよ」とのこと。「そうだね。でも、クリスマスにはすごく大事な秘密があるんだけど」とヒソヒソ声で話すと「なになに?」「それって、プレゼント?」と興味津々です。「もうすぐわかると思うからお楽しみ~」それを聞いて、首をかしげながら部屋を後にした姿は本当にかわいらしいものでした。多くの新入園の子ども達にとっては、今年が『イエス様の誕生日』として祝う初めてのクリスマスになりますね。もしかしたらお家の方々も初めてかもしれません。子どもも大人も、アドベントの楽しい毎日が、実は神様のひとりごイエス様の誕生日を喜んで待つ時なのだということを心に刻み込んでほしいと願っています。楽しさ、嬉しさ、感動…心に沸く感情と共に覚えたことはメッキのように剥がれ落ちることのないその人の力となります。是非この時期、大いに心を動かしてクリスマスを迎えましょう。
最後に、めぐみ幼稚園のクリスマス会のポイントをひとつ。クリスマス会では子ども達の厳かな礼拝やかわいらしい発表、年長さんの降誕劇などがあります。いろいろな製作もします。そこでの子ども達の姿や作品は、見せるためでも比べるものでもありません。子ども達が持っている力を精一杯使って、心動かしている姿です。その姿こそがクリスマスの恵みに感謝して捧げる最高の捧げものだと思っています。一人一人が心動かす姿をご一緒に喜びましょう。
大谷 真理子