2025年9月号 「気持ちいい」
2025年08月16日
主は私の羊飼い。私は乏しいことがありません。詩編23:1
今月の聖書箇所はダビデが歌ったとされている詩篇23篇の一節です。ダビデは神が「私の羊飼い」であると証しました。神との個人的な関係がないと「私の」とは言えません。ダビデは神と「羊飼いと羊」の関係に生きていました。そのような関係の中で、ダビデは「私は乏しいことがない」と完全に満たされている状態を告白したのです。それは自分を守り、備え、導いてくれる神の臨在があったからです(2-3)。しかし、この詩篇は単に「気持ちいい」と歌っているわけではありません。その後、「死の陰の谷」について歌っているように(4)、ダビデは絶体絶命の出来事を経験したこともありました。それでも、神が共にいてくれるから、災いを恐れないと歌っているのです(4)。羊飼いである神はイエスにあってこの世に来てくれました。「わたしは良い牧者です。良い牧者は羊たちのためにいのちを捨てます。」(ヨハネ10:11)誰でもイエスに聞き従うなら、神との「羊飼いと羊」の関係に生きることができることを聖書は教えています。
いよいよ2学期が始まります。園児たちは笑ったり、泣いたり、1学期に楽しかったことを繰り返したり、新しいことに挑戦したり、喧嘩したり、仲直りしたりしながら成長していくでしょう。単に「気持ちいい」出来事だけを経験するわけではないかもしれません。しかし、どんなに辛い出来事を経験したとしても、神と共に歩むなら、それらを乗り越える力を得、その経験から得たものは園児たちにとって大切な財産となることでしょう。私たちも神が共にいてくれることを覚えつつ歩みましょう。
川井信雄
9月の終わりには運動会がやってきます。めぐみ幼稚園の運動会は楽しむ運動会です。神様からいただいた身体と心に感謝して存分に使います。大人にとって子どもの頃の運動会の思い出はどのようなものでしょうか。「大好きだった」という方もいれば「大嫌いだった」という方もいるかもしれません。(因みに私はこちらです。)きっと大嫌いだった…という人は、できるかできないか、勝つか負けるかで心がいっぱいになっていたのではないでしょうか?運動会はこの(できる)(できない)(勝つ)(負ける)が意識されることが多い行事です。けれどそれは大きな問題ではないのです。課題があること、勝ち負けがあることは人が意欲を高めていくためのちょっとした仕掛けでしかありません。
めぐみ幼稚園の運動会では(できるようになりたい)と心動かすこと、(出来るようになるかも)と期待をもって自分のペースで取り組むこと、(これならできるよ)というところを見つけ、やり方を決めること、勝ったか負けたよりも、その緊張感や期待感を友達と一緒に感じ、一体感を味わうことに価値があると考えています。そしてなにより一緒に体を動かすことが大きな楽しさを生むという原体験となってほしいと願っています。初めての運動会をむかえる子ども達にとっては、いつもと違う非日常に戸惑うこともあるかもしれませんが、一年、一年重ねていく中で必ずその中に楽しさを見つけていく目が養われていきます。お家の方々も子ども時代の思い出の良し悪しを少し棚の上に上げて、お子さんと一緒に(どうなるかな?)(なんかおもしろそうだね)と新たな気持ちで楽しみにして頂けたら嬉しいです。お子さんなりの楽しみ方取り組み方を喜ぶことができるはずです。
大谷真理子