めぐみブログ

2025年10月号 「輝いて」

2025年09月16日

その賜物を用いて互いに仕え合いなさいペテロⅠ4:10

今月の聖句は「それぞれが賜物を受けているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて互いに仕え合いなさい。」とあります。「賜物」について幾つかのことが分かります。1)賜物は神の「恵み」によって「賜った物」です。ですから、神に文句を言ったり、他人の賜物と比較して失望したり、自慢したりする必要はありません。2)それぞれが賜物の「良い管理者」となるように招かれています。良い管理者とは賜物を発見し、それを用いていく人のことです。3)賜物を用いる時に大切なことは、それを自己実現や他者支配のためではなく、神と人々に「互いに仕え合う」ために用いることです。それは「すべてにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるため」です(11節)。

私たちの社会は能力主義・成果主義です。その価値観の中で、多くの人は自分自身や他者の評価に揺れ動かされながら生きているのではないでしょうか。それに疲れ果てているにも関わらず、なおそれから自由になれないのです。しかし、その価値観の中で生活しなければならなくても、その価値観をもって生活する必要はありません。この世は賜物の量や質で私たちの価値を評価します。しかし、神は、賜物を与えて下さったこと自体で、私たちの価値を表しています。神の目には私たちの存在そのものが価値あるのです。その真理を受けとめ、感謝し、神が与えてくれた賜物を活かす時、私たちは真に「輝いて」生きることができるのです。園児たちにも神から何らかの賜物が与えられていることでしょう。神にあって「輝いて」ほしいなと願っています。

川井信雄


『読書の秋』にちなんで

絵本は子どもが最初に出会う書籍です。素敵な絵本との出会いは人生を豊かにします。絵本には大人の本とは少し違うところがあります。大きな二つは「絵」があること、そして「読んでもらう」本だということです。

絵本の「絵」は、大人の本の挿絵や図とは意味合いが少し違います。挿絵や図は文章のイメージをより膨らませる働きが主です。けれど絵本は「絵」自体が語ります。文字には表現されていない物語の一部やそこに込められた作者の願いや遊び心が表現されています。表紙や裏表紙、見返しの絵も物語の一部です。子どもがお気に入りの絵本を何度も眺めていたらきっと絵を読んでいます。その度に同じように心が動く快感を味わい、時には新たな発見をします。繰り返しの楽しさが絵本の魅力と力です。そのためにもお家の手の届くところにいつでも絵本があることは豊かな環境ですね。図書館で借りることでたくさんの本に出会えますが、手元に置く絵本も大切に考えてみるとよいかもしれませんね。

絵本は「読んでもらう」本です。読んでもらうことを前提に書かれていますから耳から聞いて心地よく染み入るように、聞いてわかる言葉で書かれています。特に日本語は言葉の調子が豊かで世界観を作ります。この秋お子さんに声を出して絵本を読み、言葉の調子を味わって楽しんでみてください。何より大好きな人の声での読み聞かせは、子ども心の安定のためには最強です。そして実は、読み聞かせは子どもだけでなく、読み手の脳にも素敵な刺激を与えます。忙しかった心が絵本タイムに落ち着いた経験ありませんか?『読書の秋』楽しみましょう。

                                                                                大谷真理子

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